【相続】故人が契約していたサブスクサービスを解約したい(調べたい)
【相続】故人が契約していたサブスクサービスを解約したい(調べたい)
動画配信や音楽、クラウドサービスなど、近年では様々な「サブスクリプション(定額制)サービス」が普及しています。故人がこうしたサブスクを契約していた場合、解約手続きを行わないと、相続人に請求が継続される可能性があります。
契約状況を調べるには
故人の契約状況を把握するには、次のような手がかりが役立ちます。
- クレジットカード明細や銀行の引き落とし履歴(毎月定額での引き落とし)
- スマホやパソコンのメール受信履歴(「ご請求」「更新完了」などの件名)
- スマホ・PCのアプリやブックマーク(利用中のサービスが分かる)
- Apple ID や Google アカウントの「定期購入」一覧(iPhone / Android で契約中のアプリ)
これらを元に、契約していた可能性のあるサービスを絞り込みます。
解約手続きの方法
多くのサブスクサービスは、契約者本人による解約が原則です。ただし、死亡による契約終了については、相続人による申請が可能なケースもあります。
- 各サービスの「ヘルプ」や「サポート窓口」に連絡し、「死亡による契約終了」を申し出る
- 必要書類(戸籍謄本・死亡診断書・相続人の身分証など)を提出する場合あり
- アカウントやメールアドレスが不明な場合、クレジットカード番号などで照会できることも
注意したいポイント
- サブスクは自動更新が基本なので、放置すると費用が発生し続けます。
- クレジットカードを解約しても、契約は解約されない。
- スマホ・PCのパスワードやログイン情報が分からないと調査が難航することも
- 契約者名義での契約なので、家族でも手続きには注意が必要です
してはいけないこと
- クレジットカードは、即解約しない(明細が取得できず、サービスを調べられない)
- スマホは、即解約しない(ログインにSMS認証が必要な場合、サービスにログインできず、解約ができない・手間が非常にかかる場合がある)
- PCは、売却・譲渡・破棄しない(重要なデータのため)
- カード明細をはじめとした郵便物を捨てない(DMか会報なのか判断できない。情報は多いに越したことはない)
早めの対処と「デジタル遺品」の整理を
スマホやサブスクは、まさに「デジタル遺品」の代表例です。
万が一に備えて、IDやパスワード、契約中のサービス一覧を生前から整理しておくと、遺族の負担を大きく軽減できます。
当事務所では、相続に関する手続き全般に加え、デジタル遺品の対応や調査についてのご相談も承っております。お気軽にご相談ください。